RPA(Robotic Process Automation – ソフトウェアロボットによる業務自動化)を導入したのに、期待に応じた効果が出ません。これは現在、多くの企業が直面している課題です。
ある部門では、月あたり120時間かかる業務に対しRPAを導入しました。ただし、半年後に削減できたのは、わずか20時間だけでした。原因は「例外が多く人の判断が必要な業務」を自動化対象として選んでしまったためです。RPAは万能ツールではなく、それぞれの得意・不得意があります。導入事例及び注意点をご紹介したいと思います。 [1][2]
RPAが得意な業務・苦手な業務

部門別:主な活用事例

よくある失敗パターンと対策

成功に導く3つのポイント
- スモールスタート:まず1業務でPoC(概念実証)を行い、SOP(Standard Operating Procedure=業務手順書)を整備してから自動化する。ある製造業では1年間で54業務をロボット化し、累計1,850時間の工数削減を達成した。 [1]
- KPIを数値で設定する:導入前に「削減時間◯時間/月」「ミス発生率◯%削減」などのベースラインを測定し、導入後と定量比較できるようにする。 [1][3]
- 内製担当者を育てる:外注だけに頼らず、社内でロボットの設計・保守ができる人材を育成することが長期的な成功の鍵。 [2]
RPAは業務改善の手段であり、その効果は「どの業務を選ぶか」「どう運用するか」で大きく変わります。RPAで自動化の土台を作ることで、次のステップであるAI連携やプロセスマイニングへの発展も容易になります。
「技術は30%——残りの70%は、どう設計し、どう運用するかにある。」
参考資料
[1] DX推進メディア resocia. RPA導入「失敗」の落とし穴. https://dx-pro.resocia.jp/rpa_column/055
[2] 日立ソリューションズ. RPA活用失敗あるあるを紹介. https://www.hitachi-solutions.co.jp/rpa/column/rpa_vol12.html
[3] RoboTANGO. RPA導入で失敗する原因は?事例や対策. https://robotango.biz/knowledge/rpa-failure/