ベトナムの旧正月「テト」文化

ベトナムの旧正月「テト(Tết)」は、一年の中で最も重要な祝日であり、人々が家族とともに新年を迎える特別な期間です。
2026年のテト休暇は 2月16日から20日までの5日間 とされており、全国的な祝日として広く認識されています。

この時期になると、ベトナム全土は華やかな雰囲気に包まれます。街中にはテトを象徴する花々が並び、市場は多くの人で賑わい、色鮮やかな装飾が新年の訪れを告げます。日常とは異なる活気ある風景が広がり、国全体が新年を迎える準備に入ります。

テトは単なる年越し行事ではありません。家族が再び集い、先祖へ感謝を捧げ、新しい一年の幸運と健康を祈る、非常に大切な節目とされています。

ベトナムは北部・中部・南部・メコンデルタの4地域に分かれており、地域ごとに細かな風習の違いはあるものの、「家族が揃って新年を迎える」という価値観は全国共通で、今も深く根付いています。

また、テトを語る上で欠かせないのが 「lì xì(お年玉)」 の習慣です。大晦日から新年にかけて、祖父母や両親が子どもたちに赤い封筒(紅包)を手渡し、新たな一年の幸運や健康を願います。この赤い封筒は “福を招く象徴” とされ、子どもたちにとっては喜びと期待に満ちた瞬間です。家族の温かい交流が生まれ、テトならではの幸福感をさらに深める風景として親しまれています。

写真: muaquatet.vn

この時期を代表する伝統料理には、北部の「バインチュン(Bánh Chưng)」と南部の「バインテット(Bánh Tét)」があります。どちらももち米・緑豆・豚肉を使った料理で、バインチュンは四角い形、バインテットは円筒形という特徴があります。これらの料理は家族が協力しながら長時間かけて作るため、単なる食文化にとどまらず、家族の絆や伝統が世代を超えて受け継がれていく象徴でもあります。

写真:xanhsm.com

テト期間中、多くの家庭では果物を盛り合わせた五果やご馳走を供えることで先祖への感謝を表します。また、親戚や友人を訪ね、新年の挨拶を交わして一年の幸運を願う風習も続いています。テトは、忙しい日常から一歩離れて心を整え、新たな一年を迎えるための大切なひとときと言えるでしょう。

テトの時期にベトナムを訪れることは、普段とは異なる特別な雰囲気を体験できる貴重な機会となります。一方で、多くの企業や商店が休業し、交通機関も混雑しやすいため、渡航や業務計画を立てる際には十分な配慮が必要です。しかしその分、華やかな街並み、伝統衣装のアオザイ、家族の温かな団らんなど、テト期間ならではのベトナム文化の魅力に触れることができます。

テトは、家族愛・伝統・感謝、そして新しい始まりといった価値観が凝縮された、ベトナム文化を象徴する行事です。本記事が、日本のお客様にとってベトナム文化への理解を深める一助となれば幸いです。

加えて、弊社(TTV)のオフィスでは、テトの雰囲気をより感じられるよう、職場内の装飾にもさまざまな工夫が凝らされています。まず、オフィスの入口(ロビー)には「TẾT」と大きく掲げられた赤い装飾が設置され, 伝統的な竹製の背景や赤い飾り物と組み合わせることで、来訪者が足を踏み入れた瞬間からテト特有の華やかさを感じられる空間が演出されています。この入口装飾は、企業にとって “新年を迎える歓迎のメッセージ” を象徴し、社員やゲストを温かく迎え入れる役割を果たしています。

さらに、オフィス内部の中央には、大きな黄色い梅の花(Hoa Mai)の鉢植えが置かれ, 枝には赤いお年玉袋(lì xì)や縁起物の飾りが多数吊るされています。黄色い梅の花は「幸運・繁栄・成功」を象徴し、赤い飾りは新年の福を呼び込むとされているため、職場全体に明るく前向きな新年のエネルギーをもたらします。

このようなオフィス装飾は、社員が働きながらもテトの温かな雰囲気や季節感を感じられるだけでなく、職場の一体感を高め、組織全体が新しい一年のスタートを前向きに迎えることに繋がっています。

 

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