ベトナムのコーヒー文化

コーヒーは、ベトナム人の生活に深く根付いた、欠かせない文化となっています。


コーヒーを飲みながら、新聞を読んだり、時事問題を議論したり、家族や友人や同僚と一日の計画を立てたりすることがしばしば含まれます。カフェでは、勉強しながら、コーヒーを飲んでいる若者、や仕事の話を交わしているビジネスパートナーの姿をよく見かけます。欧米ではコーヒーは仕事に集中するための飲み物 として重宝される飲み物ですが、ベトナムでは少し違います。日本においては茶道が精神的な文化になっているのと同じように、ベトナムのコーヒーも 生活習慣の一部として多くの人に根付いた飲み物となっています。

ベトナムで主流のコーヒー豆は「ロブスタ種」で、ベトナム人は濃くて苦いコーヒーを好みます。また、地域ごとに独自の種類のコーヒーがあります。

ベトナムの首都ハノイで人気なのが、「エッグコーヒー」です。ベトナムコーヒーとふんわりと泡立てた 新鮮な溶き卵の風味をブレンドした飲み物で、20世紀初頭に登場しました。以来、ノスタルジックなハノイの旧市街を象徴する。ベトナムならではの飲み物として親しまれています。

エッグコーヒー  (写真: kinhtedouong.vn)

「塩コーヒー」は、ベトナム中部の古都フエ発祥の飲み物です。フエの風土や人々を思わせる、繊細な味わいが特徴の一品で、コーヒーに牛乳(練乳または生乳)と塩を加えて作られます。

塩コーヒー (写真: vinbarista.com)

ベトナム南部では、アイスブラックコーヒー(コーヒー、氷、砂糖)と、カフェ・スア・ダー(コーヒー、コンデンスミルク、氷)が人気です。強い日差しが照りつける南部らしく、冷たくすっきりとした味わいのコーヒーが好まれる傾向にあります。

アイスブラックコーヒー (写真: salyshop.vn)

また、インスタントコーヒーのほかに親しまれているのが、ベトナム式ドリップコーヒーです。「フィン」(phin)と呼ばれる小さな金属製のフィルターをカップやグラスの真上に置き、お湯を注いでゆっくりと抽出します。一滴ずつ落ちてくるコーヒーを待つ時間もまた、ベトナムのコーヒー文化ならではの楽しみとされています。

フィンコーヒー (写真: thoidaicoffee.vn)

ベトナムのコーヒー文化は、時代とともに著しい発展を遂げてきました。コーヒーの楽しみ方は多様化し、現代化が進む一方で、コーヒーは今もなお、ベトナム人の生活に欠かせない存在であり続けています。

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